アパートの外壁塗装は、修繕周期のタイミングで同じ色に塗り直す物件をよく目にしますが、本当にそれで良いのでしょうか?元の色に塗り直すということは、もとの古いデザインに戻すということで、近隣にちょっと新しい物件があれば選ばれにくくなってしまいます。
空室対策にお悩みのオーナーさんへ、施工前とはがらりとイメージアップし、入居したくなるアパートの外壁塗装事例を5件ご紹介します。これらの成功事例を参考にし、賃貸物件の魅力を高め、空室解消に一歩近づきましょう!
外観イメージは入居を決める大きな要因
事例をご紹介する前に、下のグラフは、物件をネットで探す際に必要だと思う情報をアンケートした結果です。やはりお部屋の写真を求めている人が多いのですが、それと同じくらい外観写真を求めていることがわかります。つまり物件選びで重要視しているということです。
(グラフ)物件探しに必要だと思う情報
参照:不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)『「不動産情報サイト利用者意識アンケート」調査結果』
外観が陳腐化して見える物件も、デザイン変更で見違えるように生まれ変わります!
予算がないからそこまでは・・・と考えている方も多いと思いますが、外壁塗装は何色使っても、1色で塗りかえるのとほぼ同じ金額で塗装することが可能です。
※外壁の劣化状態や気候条件より異なります。
ぜひ下記事例を参考に検討してみていただきたいと思います。
事例1/オシャレ女子の目を惹く外観
(Before)
(After)
駅から離れている立地ではあるものの、おしゃれなカフェや雑貨屋が多いせいか、近隣物件には同じ立地環境でありながら若年層の女性が多く住んでいます。そこで、おしゃれに敏感な若い女性をターゲットに、ブルーグレージュに赤と白のラインを入れ目を惹く可愛らしい外観に変更しました。
事例2/目を惹きつけるトリコロールカラーの縦ライン
(Before)
(After)
昼間でも暗い印象だった外壁は、ネイビーを基調に赤と白の縦ラインが映える、トリコロールカラーの爽やかな外観に。東京や横浜へのアクセスが良好で治安のいい立地環境や間取り(2DK)から、ターゲットはDINKsまたは単身女性に設定しました。
事例3/爽やかな色合で2棟を色分け
(Before)
(After)
家賃も比較的安価でありながら、都心へのアクセスも悪くないエリア。こうした立地条件や間取り(2LDK)から、ターゲットはお金を貯蓄したい新婚夫婦や同棲カップルに。軽快で若々しいイメージにするため2パターンのフレッシュなカラーリングで、二棟のハイツを色分けしました。
事例4/トタンを活かしたペイントで際立つ存在感
(Before)
(After)
築39年の2階建4戸のアパート。トタンの外壁を活かして人気の倉庫カフェ風にデザイン変更しました。横浜にも渋谷にもアクセスが良好で単身向けの賃貸が多いエリアであるため、ターゲットはファッションにこだわりがある学生、または新社会人の男性に設定しました。
事例5/物件名を大胆にペイントで
(Before)
(After)
外壁に物件名を大胆にペイントしました。若者に人気のエリアで、渋谷までバイクや自転車で通学・通勤している人も多くいる立地環境から、ターゲットは自転車やバイクが好きな単身男性に。1階と2階を色分けし、2色使いでメリハリをつけ、海外のガレージハウスをイメージしたデザインに。近隣の物件に埋もれない印象的な物件となりました。
空室対策として行う外壁塗装のポイント
アパートの外壁塗装でも、ここまで生まれ変われることを感じていただけたでしょうか?
物件の外観は空室対策のとても大切な要素です。
これから修繕工事などで外壁塗装を検討している方は、ぜひデザイン変更を検討してみて欲しいです。
ただし、デザイン変更には重要なポイントがあり、これを無視してしまうと空室対策に繋がらない可能性が高くなります。
それは、ターゲット設定です。つまりそのアパートに現在住んでいる入居者、これから住んでほしい入居者を意識することです。入居者ターゲット次第でデザインプランは大きく変わります。
男性か女性か、学生か社会人か、単身かファミリーか、最低でも入居者層は抑えたいです。できれば設定した入居者層をさらにセグメント(同じ層の中で、ライフスタイルや好みなどで分類別)するとより効果的ですが、エリアの特性や間取りなどから、慎重に分析を行う事が必要です。
入居者ターゲットの設定については下記の動画でも解説しています。