「リノベーション=多額の費用がかかる」というイメージは、個人住宅だけではなく賃貸住宅のリノベーションにおいても定着しています。家賃帯の低いエリアの物件や空室がある物件をお持ちのオーナー様の中には、リノベーションを諦めている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、リノベーションの費用を抑えながら、お部屋のイメージを改善できるリノベーションアイデアを3つ紹介します。
アイデア① 既存の設備や建具を再生する「モールディング」
ファミリー世帯で使用されるサイズのキッチンを交換するには、一般的に約50~100万ほどの予算が必要です。上の事例は、キッチンを交換せず、扉にシートを貼り、その上からモールディングを施した事例です。古さを活かしクラシカルなキッチンに生まれ変わったリノベーション費用は、約30万円です。
■モールディング ■取手交換 ■水栓交換 ■シート貼り ■キッチンパネル ■その他諸経費
合計約30万円
モールディングとは 凸凹した立体感のあるデザインで、量感や優美さを演出する装飾です。壁面に設置する鏡や絵画・写真・掲示物などの額縁として、また空間を美しく見せる装飾として、モールディングは幅広く使用されています。 |
下記写真のように、装飾したキッチンだけがお部屋の中で浮いてしまわないよう、既存の建具(扉)にもモールディングを施し統一感を持たせました。
アイデア② 写真映えする「見せる収納」
収納の建具を新たに設置すると、費用がかさんでしまいます。そこで写真の事例では、建具を使わずオープンクローゼットにすることでコストを削減しています。こちらの事例ではテレワーク用のデスクを造作していますが、場所やライフスタイルに合わせて稼働棚やテレビボードなどにすることも可能です。節約しても質素なイメージにならないよう、写真映えを意識した工夫をしています。
■壁造作 ■コンセント ■デスク造作 ■ハンガーパイプ+枕棚設置 ■クロス ■その他諸経費
合計約25万円
アイデア③ 配管を「レトロポップ」にリ・デザイン
トイレや洗面を新しいものに交換せず、周囲の壁・床・配管・小物のアレンジにより雰囲気を一新しています。特に古さを感じさせる配管は、できれば壁を造作して隠したいところですが、そこには費用をかけずレトロポップな雰囲気に合うよう塗装しています。弱点をアピールポイントに変えたリノベーションアイデアです。20代には目新しく、30代40代以上にはちょっと懐かしく感じる方もいらっしゃると思います。
■配管塗装 ■ミラー設置 ■クロス ■CF ■ソフト巾木 ■タオル&ペーパーホルダー
■ステッカー ■諸経費
合計約20万円
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ご紹介したアイデアは、費用を抑えながらお部屋のイメージを改善できるリノベーション手法です。空室や家賃低下でリノベーションにかける予算が見込めなくても、空室対策を諦める必要はありません。
朝日リビングの女子力企画室は、入居率や家賃UPを目的としたリノベーションのプランニングチームです。目的やご予算に応じたプランをご提案いたしますので、ぜひご相談下さい。